生まれてきたときカミサマは
ぼくらに名前なんてくれなかった
ぼくらはみんな一つのフラスコから生まれたから
みんなでひとつ、名前もないから「ぼくら」と言った。
カミサマは永遠が欲しくてぼくらを作り続けていた。
だけどぼくらの最後、
「ぼく」が生まれたとき、カミサマは永遠を手に入れた。
呪われた心と朽ちない身体。
「ぼく」は最初で最後の成功作。
「ぼくら」みんな死んだけど
「ぼく」だけはいままで永い永い時間を生きている。
カミサマももういないのに
「ぼく」だけはこれからも生き続ける…。
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